概要
海外飲料メーカーからのマーケティング、ブランディング戦略の策定依頼及び、コーポレート・ガバナンス主導依頼に対し、弊社は圧倒的な市場認知を誇る対象企業に必要なのは業務効率化と情報粒度の最適化と仮定し、主に成長戦略部門として店舗や自動販売機での売上向上施策を実施していくと共に、部署や関連子会社の統廃合による事業効率化戦略の2点を、徹底的に時間をかけて実行していきました。
最終的には契約期間の3年間で、クライアント企業は、以前に増して高収益企業として盤石な社内体制と、新規顧客からの市場認知を獲得し、売上、利益ともにさらに大きく向上していくこととなり、その一助となることが出来ました。
背景
対象企業は飲料メーカーとして世界的に有名な企業で、市場での圧倒的な認知を既に誇っていましたが、短期的視点で経営状況を分析してみると、スーパーマーケットやディスカウントストア、コンビニエンスストア等の店舗での売上や、自動販売機での売上計画はほぼ達成できていない状況が続いていました。
また、一方で拡大した事業をハンドリング、マネジメントする部署が適正に機能しておらず、いたずらに規模が拡大し、分社化が進んでいたため、情報共有の不足など、コミュニケーションエラーも頻発していく状況にありました。
アプローチ
店舗、自動販売機等での売上に対する企業の成長戦略と、ビジネスモデルの変革、分社化した企業の統廃合、競合他社のM&A等の効率化戦略の2軸でコンサルティングを提供することからはじめました。
その結果、コンサルティング提案初年度には、チェーンストアでの販売向上に集中投下していたリソースを利益率の高い自動販売機での販売拡大へとシフトすることで、販売数量・売上高の低下、営業利益の向上といった状態をまず創出することとなりました。
次年度においては、初年度に行った企業統廃合や競合他社M&Aが奏功し、売上高、営業利益ともに向上することとなりました。
ソリューション
グループ企業内での人員の適正配備と、事業最適化により利益創出に貢献しました。また、真に顧客のためになる、SCMを提案、主導し、物流プロセスを中心とした供給コストの改善などを行い、業務効率化を推進しました。
また、「販売店舗」といったおおきな括りで語られていた販売戦略も、コンビニエンスストア、ディスカウントストア、スーパーマーケット、自動販売機、と各チャネル、各ペルソナに向けて詳細なセグメンテーション戦略を実行していくことにより、素早いPDCAサイクルの回転を実現しました。
さらに、重要商品へのマーケティングコストの集中投資等を行い、アーティストコラボレーション等も多く行い、トップブランド商品の売上向上を計画、実行していきました。
効果
様々なキャンペーン活動やコラボレーション、ブランド戦略活動の結果、従来取引のなかったポテンシャル市場からの売上増加も手伝い、契約開始から3期で売上高37.6%UPを実現、全てのセグメントにおける販売数量を改善し、契約期間を満了させていただきました。