アーティストマネジメント依頼

概要

当該アーティストの旧マネジメント会社から、弊社に対して、アーティストマネジメント依頼及びリブランディング、その後のツアー活動等事業全体の経営コンサルティング及び協業の依頼があったため、弊社ではファンド組成による資金調達と、新規配信技術のジョイントベンチャーによる提供、各種マーケティング施策の実行等、多くの実務を経営に参画して行い、対象アーティストのリブランディングを行いました。
結果として契約期間内に無事、全投資家への当初の目論見以上の配当を行うことができました。

背景

長年活動を休止していたアーティストのマネジメント依頼、リブランディング、公演依頼が持ち込まれたため、弊社ではファンド組成による資金調達を行い、経営に参画するところからプロジェクトをスタートしました。
しかし、多くの関係者が自社の領域で事業を遂行するため、あまりまとまった組織とはならず、アーティストの独自性も手伝い、事業推進はスムーズとは言い難いものでした。

アプローチ

当時はインターネットでのチケット発券が今ほど浸透していなかったため、アーリーアダプター、F1層M1層にのみチケットが行き渡るという結果になってしまい、物販をはじめとする当日売上に不安が残る状態で公演を迎えなければならない状態でした。
そのため、通常チケットセンターにもファンド事業持ち分を分配し直し、F2、M2層へのアプローチを強め、当日の物販収益改善を行いました。

ソリューション

その後、現在では珍しくないライブビューイングを始めとする各種配信等も、アーティストサイドから積極的に行っていくことにより、将来顧客の獲得と新規ライトユーザーへのアプローチに成功しました。
また、動画配信に関しても、エンコーディングとロードバランサの新技術を広告代理店と共同開発し、顧客の快適な視聴環境を創出したことで、UXを中心とした顧客満足度向上に寄与しました。

効果

弊社のマネジメント、プロデュース下における全興行は無事成功裏に終わり、全投資家へ規定・初期期待値、目標値以上の配当を行うことができました。
現在でも当該アーティスト及び関連事業は順調に成長中です。

海外アパレルブランド ブランディング依頼

概要

対象企業は海外資本と個人投資家資本、銀行資本の混在した複雑な資本構成を背景とした海外アパレルブランドで、新興ブランドとは思えない高い技術力を誇るブランドでした。しかし、複雑な資本構成から経営陣の意思決定と投資家の意思決定に齟齬が起こる様になり、弊社には投資家を通じて撤退もしくは売却の依頼がされることとなったのです。
しかし、ブランドの可能性を感じた弊社はブランディングから一度全ての戦略を見直し、経営陣と共に店舗拡大に経営方針を転換し、無事投資家の投資回収及び対象企業の存続の一助となることができました。

背景

対象ブランドは高い技術力と製品力を誇る新興アパレルブランドベンチャーで、その勢力を拡大していく中でも多くのブランドがそうであるように、日本でのマーケットを重視していました。
しかし、PMF等を通して日本での市場開拓を検討した時、期待していたほどの数値獲得が成されなかったため、ブランド独自のフォルムと合わせて、日本市場にはフィットしないという結論とともに日本のマーケットからの撤退をも視野に入れたブランディング、マーケティング依頼が弊社に持ち込まれることとなりました。

アプローチ

対象ブランドの商品特性から、設定されたペルソナ及び店舗立地にまず疑問を感じた弊社は、再度自社主導によるPMFの指標を展開し、数値目標の変更を行い、まず単純に直営、FCの別を問わず店舗面積の増加を行い、次に国内有力デベロッパー等の協力を仰ぎ、トラフィックの多い立地にブランディングを兼ねて出店、最後に有名ロックアーティストとのコラボイベント等を通じたブランド価値の確立とそれに伴うPR拡散を行い、店舗への誘導を多く行いました。

ソリューション

FCによる店舗展開を行うため、アパレルブランドに理解のある有力代理店2社と協業し、国内流通網を拡大していきました。
同時に、特徴的な商品を販売するための店舗オペレーション、スタッフ教育を行う必要があったため、全店舗のスタッフ教育及びVMDコンサルティングを弊社に統一することでブランド、企業としての統一感だけでなく、接客、マニュアルの統一にも繋がり、ブランドとしての世界観が確立されていく一助となることができました。

効果

適正な顧客ターゲティングと、そこから導き出される出店候補地、新規出店によるブランドイメージUP、と、企業が大きく変化、成長していくステップをご一緒することができました。
店舗毎の売上前年度対比が平均176%で成長していく、ダイナミックな期間をともに過ごす事ができました。
現在でも対象ブランドは多くのファンの皆様に支えられて日本市場で大きく成長中です。

大手電子書籍出版サイトコンサルティング依頼

概要

対象企業はコンテンツ販売経験の少ない、大手出版社出身社員中心の電子書籍出版企業でした。
当時の社内エンジニアリングリソースはバックエンドに偏りすぎていたため、フロントデザインの刷新を目的としたフロントエンジニア採用およびUI,UXの向上が急務でした。弊社は長年培ったEC事業やコンテンツ販売事業に対する知見を多く保有していたため、対象企業に対してユーザーの求める真にユーザーフレンドリーなサイトやアプリ、専用タブレットやコンテンツが何なのか、を提案し、共にテストを繰り返して行きました。最終的には多くのユーザーに恵まれ、契約開始から終了まで、対象企業の売上高は600%増となりました。

背景

対象企業は大手出版社役員経験者と、大手システムエンジニアリング会社役員経験者などで構成されるベンチャー企業で、電子書籍マーケットへの新規参入を果たしたばかりでした。
当時の対象企業はECやコンテンツ販売に対してのノウハウも保有しておらず、社内の人員をはじめとする各種リソースも通常の紙の出版、もしくはシステムエンジニアリングに偏っていたため、ECやコンテンツ販売ノウハウ、実績を多数保有する弊社に経営コンサルティングを依頼することとなりました。

アプローチ

マーケティング部門とも連携し、各種ネット関連ツール分析も多く導入し、ペルソナの策定から広告出稿先の変更、コラボレーション事業やプレゼント企画による新規ユーザーの獲得等、様々な施策を行い、ターゲット毎にフックとなる作家先生のもとへ日参し、直接交渉して電子書籍出版をしていただく作業を続けました。
また、国内ロックアーティストのイベントでのライブレポートを独占配信する等、オリジナルコンテンツの拡張、専用リーダーの開発等も行い、ユーザビリティーの向上に努めました。

ソリューション

ECやコンテンツ販売に特化した人材の採用を通じて、社内リソースの訂正配備を行い、ユーザビリティの低いUI、UXを改善し続けるといった地道な活動を続けました。
ただ無機質に書籍が並ぶだけだったマーケットも、ECノウハウを導入することでファーストインプレッションを重視した、スマホファースト、タブレットフレンドリーなサイトにすることにより、サイト内での回遊性や滞在時間等を向上させる施策を多く打ち出しました。

効果

トップページおよびアプリデザインの変更により、単月売上30%増、その後もデザイン、クリエイティブの変更やシステム改善、アプリ開発やタブレット開発、コンテンツ提供や他社とのコラボレーション等、多くの施策と、何より担当エンジニアの努力と、作家担当営業の努力の賜物で、順調にユーザー数、登録書籍数を伸ばし、無事3年で売上高は246%UP、ユーザー数は20万人以上の増加と、成長の一助となることができました。
その後も契約は続き、5年後には売上高600%UPと、多くの顧客に支えられて、現在も尚、成長中です。

航空会社ブランディング依頼

概要

海外航空会社からのブランディング、マーケティング依頼に対して、弊社はNo1戦略として、顧客満足度と業界の権威である賞の2つに着目し、そこでの一位獲得をKPIとしました。サービスコンサルティング、大胆な機体投資、就航路線の拡大、様々な施策を経て、最終的には顧客満足度調査および、航空会社の賞、両者で一位を獲得することができました。結果として企業ブランディングの一助となれました。

背景

クライアント企業は当時、世界的に不況が訪れている中、潤沢な資金、安定的な財務状況のおかげで、大胆な投資ができる状況にありました。
そのため、ハード面に関しては贅沢に投資をしていくことができましたが、反面、ソフト面(人材)に対しての投資は一定水準のままでした。そのため、グローバル企業にありがちな「マニュアルの域を出ないサービス」、が基本となっていたため、サービスコンサルティングを行い、顧客満足度を高め、一種のサプライズを多く仕掛けることを意識した経営、人材教育を行いました。折しもTwitterが隆盛を誇り始めていたタイミングだったため、SNSでの拡散も手伝い、企業の認知は世界的に向上しました。

アプローチ

クライアント企業に、多くの日本人CAを採用し、日本人特有の「察する」サービスを始めとした、日本的なサービスコンサルティングを導入しました。
ほとんどの外資系企業のファーストクラスでも、CAは「言ってくれたら喜んでやるのに」という風潮だった時代です。
日本で採用した日本人スタッフと現地採用のスタッフ、相互理解あってのことですが、
両者の協力もあり、「頼みもしないのに毛布が出てきた」といったストーリーから、「帰りの便で名前どころかお気に入りのナイトキャップまで覚えていてくれた」といったものまで、派手な機体投資のニュースにかき消されがちな様々なストーリーが、SNSを賑わせることになります。

ソリューション

企業ブランディング依頼に対して、サービスコンサルティングによる、顧客満足度向上、という一見すると遠回りなソリューションアイデアですが、クライアント企業は大変気に入ってくださり、結果として自由に施策を打ち続けられた3年間でした。
「ハードウエアが一流の会社は資金があれば作れますが、ソフトウエア、人材が一流な会社は資金だけでは作れません」と力説し、人材への投資を勧めた結果、文化的な成長を遂げた同社は、見事顧客満足度1位を獲得します。
「日本で2番目に高い山はほとんど知られていない」とはよくコンサルタントが小さなNo1でもいいので、No1を取りましょう、というコンサルティング提案の時に行うお決まりの小話ですが、弊社も御多分に洩れずこの小話を引き合いに出してクライアントを説得しました。
しかし、実はコンサルティング初年に、顧客満足度調査で2位を獲得してしまいました。前年の21位に比べて大躍進でしたが、素直に喜べない自分とクライアント企業の担当がいました。

効果

様々な施策により、コンサルティング導入前に21位だった賞の1位を獲得したことで、従業員に自信がつき、企業に対するロイヤリティが上がったのはもちろんのこと、採用に対してもとても良い効果をもたらします。
コンサルティング導入前の募集倍率は20倍程度だったものが、200倍以上になり、優秀な人材確保が容易になりました。
また、顧客のイメージも当然良化していたため、就航路線を拡大しても、しっかりと稼働率はキープできている状態が続きました。
最終的に日本でも就航路線を拡大し、コストパフォーマンスの良いファーストクラスとしても有名になり、多くの支持をいただくことができました。